「サプライズ文化」がもたらしたもの 子どもへの影響

幼児教育

「誕生日・記念日にはサプライズを!」に馴染みが出て、違和感を覚えなくなったのはいつ頃からでしょうか。

経験や価値観が定着している大人、特に恋人関係にある人達にとって、それは新鮮で羨望の的になるかもしれませんが、子どもにそれを適用するのは果たしてどうなのかと疑問を持ってしまいます。

そもそも、《サプライズ》=喜ぶ という短絡的な思考も考えものです。

私の幼少期を思い返すと、誕生日は事前に親と話をしながら欲しいものを決め、長期の休みは事前に計画を立てて旅行の準備をしたものです。

「サプライズ」の対義語は、いくつかありますが「計画的」が一番しっくりきました。

子どもを育てる時に、必要なことの一つがこの「計画的」です。

たとえば、旅行に行くならばいくつものステップを経て計画を立てます。

まず目の前にいる子どもの観察(何に興味を持ち、今の成長の段階はどれくらいなのか?)そして、親として体験させたいことをいくつか挙げて、行先に目星をつけます。

その後、子どもに話をして「行きたい!やりたい!」という気持ちを持たせ、それにふさわしい日常の行動をとれるよう導きます。そうすることで、子どもは自分を律して生活や感情をコントロールしながら、楽しみに待つという経験ができるのです。

《指折り数えてワクワクする。》《直前にやらかして危うく中止となり反省して改める。》《旅先で起きることやできることは何だろうと想像を巡らせる。》一例ですが、こんな経験ができるはずの旅行が、「サプライズ」になった途端、《ビックリする》という感情しか残らないのです。

潤沢な資金があるご家庭には無縁かもしれませんが、有限な資金で子育てをしている場合は、今一度費用対効果を考え直してみてください。

「サプライズ」を続けた結果、子どもの将来から思わぬ「サプライズ」を受ける日が来るかもしれません。